【福島の処理水】カンタンに安全性を理解できる7枚の絵

【福島の処理水】カンタンに安全性を理解できる7枚の絵

日本政府が福島原発の処理水の海洋放出を決定

東京電力福島第1原発で増え続ける処理水の処分に関し、政府は4月13日、関係閣僚会議を首相官邸で開き、海洋放出の方針を正式決定しました。
いま賛否の声とさまざまな情報が交錯している状況ですが、これはそもそも福島の原発の廃炉に向けたロードマップにおいて必要な工程であり、むしろ良いニュースです。
IAEA(国際原子力機関)グロッシ事務局長は、「海への制御された排水は世界中で稼働している原発で日常的に行われている」とし、この度の福島原発の処理水を海洋放出することについて、「この重要な決定を歓迎する」とも語っています。

しかしながら、野党議員とマスコミおよび中韓が、これについて、あたかも日本が悪いことをしているように騒いでいます。
そこで、あらためて、野党議員やマスコミに惑わされないように、その安全性についてわかりやすい絵を紹介していきます。

1. そもそもどのような処理を行っているのか

高い濃度の放射性物質を含んだ「汚染水」を、多核種除去設備「ALPS(アルプス)」と呼ばれる除去設備など、いくつかの設備を使用した浄化処理しています。
海洋放出するのは「汚染水」ではなく「処理水」であるにもかかわらず、野党議員やメディアはしばしば「汚染水」と言っていますが、完全に間違いです。

2. 厳しい基準をクリアしている処理水

トリチウム以外の放射性物質を除去した処理水の放出の気分は1リットルあたり6万ベクレル以下です。福島の処理水は、その40分の1の、1リットル1500ベクレル以下という厳しい基準をクリアするまで薄めるとしています。

3. トリチウムで外部被ばくは起こらない

トリチウムの放射線は弱いβ線で、服や皮膚を通過しません。

4. トリチウムで内部被ばくも起こらない

トリチウム内部被ばくは10000ベクレルあたりで0.00019ミリシーベルトと極めて微量です。
そして、一般的な水道水にはトリチウムが含まれており、安全性については実証済みです。
(水道局によれば、トリチウムを含まない水はない、ということです)

5. 世界中の原発がトリチウムを放出している

福島の原発、日本の原発だけでなく、世界中の原子力施設がトリチウムを放出しています。
しかも、その放出量は、韓国の119兆(気体)、カナダの241兆(液体)、フランスの1兆3700兆など大量です。

6. 日本の原発からのトリチウムの量は相対的に少ない

上記の世界の原子力施設のトリチウム放出量と比較して日本からの放出量は相対的に少ないです。これで福島の処理水のトリチウムを非難するなら、もっと大量放出している世界の原子力施設を非難すべきでしょう。

7. 復興庁 ALPS処理水について知ってほしい3つのこと

ここまで見てきたことを理解した上で、復興庁の資料「ALPS処理水について知ってほしい3つのこと」を見てみましょう。

実にわかりやすい資料です。

しかしながら、この資料は「ゆるキャラでごまかすな」というクレームによって使用停止になりました。ゆるキャラを使うことの賛否はあるかもしれませんが、なにかを「ごまかす」ものではなく、ポイントを押さえてわかりやすく説明した良い資料だと思います。

野党とマスコミはデマをやめよ。政府はわかりやすい説明をせよ。

これまで見てきたことからわかるように、野党やマスコミが福島の処理水を「汚染水」という言い方をするのは完全にデマであり、知識がないことを晒しているようなものです。特に旧民主党の議員は、福島原発の問題で日本を危機に陥れ、その後の処理も時間がかかり、日本国民に迷惑をかけたにもかかわらず、処理水の海洋放出の足を引っ張るのは国賊行為です。立憲民主党の枝野幸男、原口一博などに処理水について発言する権利など認められません。

一方で、日本政府もあらかじめ丁寧な説明をすればよいものを、まさに後手後手の対応で、野党やマスコミに反論がうまくできていません。まずは、専門家にしっかりした見解をまとめさせて(例えば新型コロナの専門家として尾身先生がいるように)発表し、わかりやすい資料を準備し、Webサイトに掲載し、日本語・英語で世界に発信する必要があります。なによりも、この問題の担当が誰なのかわからないのが問題です。本来は環境の問題なのだから小泉進次郎氏であると思われますが、明らかに力不足です。この際、小泉進次郎氏でなく細野豪志氏あたりに交替させるべきでしょう。

参考情報

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