【二枚舌?】ヴァレンティノの釈明はウソだらけ

【二枚舌?】ヴァレンティノの釈明はウソだらけ

着物を踏みにじりヴァレンティノが炎上

前回の記事で取り上げたヴァレンティノの炎上は、日本のテレビなどでも取り上げられて、かなり話題となりました。

しかしながら、この炎上に対するヴァレンティノの対応は極めてお粗末としかいいようがありません。

なぜなら、
ヴァレンティノは日本人だけに限定した言い訳のメッセージをだして、世界に対しては違うメッセージをだしているからです。

それは、具体的には以下の2つです。

・これらのビジュアルは日本の文化に敬意を込めて作成された
・このシーンで使われた布は着物の帯ではありません

この2点を、ヴァレンティノは世界に向けたメッセージには盛り込んでいません。
あるいは、あえて削除した可能性もあります。
日本向けだけに言っているのです。

逆にいえば、
日本の文化に敬意を込めた、と世界に言えない
このシーンで使われた布は着物の帯ではない、と世界に言えない

ある意味で敗北宣言だととらえてもいいのではないでしょうか?

しかしながら、日本のメディアは「使われた布は帯ではない」といった日本限定の釈明を取り上げて、ヴァレンティノの肩を持つ情けなさです。

ヴァレンティノの英語のメッセージも見ないで、日本独自の言い訳を垂れ流しているメディアの情弱ぶりも目に余るものがあります。

ヴァレンティノの世界向けの釈明

このように書いてあります。

 

It has recently been brought to our attention that the Valentino Collezione Milano visuals shot in Japan featuring a Japanese model, includes cuts that unintentionally feature the model sitting or stepping on a Japanese fabric which recalls a traditionalobi and involves her wearing shoes on the doorstep or inside a Japanese traditional home.
The fabric unwittingly resembles the Japanese traditional obi and Maison Valentino deeply apologizes for any offense caused.
Valentino holds a strong commitment to nurturing a culture of inclusion on a global scale that respects the individuality of every single member of the Community, artistic work, designs and artistic craftsmanship.
The brand has developed a broad campaign empowering the deep connection with different cultures embracing all communities globally and respecting all forms of creative expression, all identities and values.
Maison Valentino is based on a future-focused culture that thrives on creativity and fresh perspectives, while fostering protection, inspiration and exploration.
The brand confirms that the content has been entirely removed.
Maison Valentino is committed to further cultivating a culture of inclusion on a global scale and would like to turn this event into a powerful learning moment for the brand and its Community.

普通に翻訳するとこのようなかんじになるでしょう。

日本で撮影され、日本モデルを起用したヴァレンティノコレツィオーネミラノのCM映像には、意図せずに日本の織物の上に座ったり踏み込んだりするカットが含まれており、それは伝統的な帯を思い起こさせ、玄関先や日本の伝統的な家の中で靴を履いていることが最近注目されています。

その織物は知らず知らずのうちに日本の伝統的な帯に似ており、ヴァレンティノはどのような非難に対しても深く謝罪します。

ヴァレンティノは、地域社会のすべてのメンバーの個性、芸術作品、デザイン、芸術的なクラフツマンシップを尊重するグローバルな規模で包括的な文化を育むことに強いコミットメントを持っています。

当ブランドは、世界中のすべてのコミュニティを包含し、あらゆる形式の創造的な表現、すべてのアイデンティティと価値を尊重しながら、異なる文化との深いつながりを強化する幅広いキャンペーンを展開してきました。

ヴァレンティノは、創造性と新鮮な視点を育み、保護、インスピレーション、探究心を育む未来志向のカルチャーに基づいています。

当ブランドは、コンテンツが完全に削除されたことを確認しています。

ヴァレンティノは、グローバル規模でインクルーシブな文化をさらに発展させることに尽力しており、この出来事をブランドとそのコミュニティのための、強い学びの場にしたいと考えております。

つまり、世界に向けた英文の釈明メッセージのどこにも、
日本の文化に敬意を込めた、と書いてない!
このシーンで使われた布は着物の帯ではない、と書いてない!

 

ヴァレンティノの日本向けの釈明

一方で、日本語の釈明メッセージは以下のとおりです。

ヴァレンティノコレツィオーネミラノに関連して撮影されたビジュアルについて、多くのご意見をいただいております。
日本人のモデルを起用し、日本で撮影を行ったビジュアルにおいて、モデルが着物の帯を思わせる布の上に座る、または歩く、靴を履いて家の中にいるシーンが登場します。

これらのビジュアルは日本の文化に敬意を込めて作成されたもので、日本の文化を冒涜するような意図は全くなく、このシーンで使われた布も、着物の帯ではありませんが、多くの方に不快な思いをさせてしまったこと、深くお詫び申し上げます。

ヴァレンティノはコミュニティのひとりひとりの個性、芸術作品、デザイン、クラフツマンシップを尊重するグローバルな規模での文化の包括性を強く支持しています。ブランドは世界のすべてのコミュニティを大切な存在であると考え、あらゆる形態の創作表現、アイデン
ティティ、文化、価値観を尊重しています。

メゾン ヴァレンティノはクリエイティビティと新しい視点を育む未来にフォーカスした文化をベースとしながら、保護とインスピレーション、新しいものへの挑戦にも取り組んでいます。

当該コンテンツに関しましてはただちに削除いたしました。

今回の件をブランドおよびコミュニティに対する教訓とし、メゾンヴァレンティノはグローバルな規模での文化の包括性をさらに推し進めていく所存です。

ここだけ限定で、日本の文化に敬意を込めた、と書いてある。
ここだけ限定で、このシーンで使われた布は着物の帯ではない、と書いてある。

しかし、世界に向けては言ってない。

逆に言えば、
日本の文化に敬意を込めた、と世界に堂々と言えない。
このシーンで使われた布は着物の帯ではない、と世界に堂々と言えない。

そういうことでしょう。

日本人はヴァレンティノのウソに引っかかってはいけません。
そして、誠実な謝罪がない限りヴァレンティノの商品を買わないようにしましょう。

参考情報

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