【新型コロナ】ワクチン接種を妨害するマスコミと野党

【新型コロナ】ワクチン接種を妨害するマスコミと野党

進むワクチン接種を妨害するマスコミと野党

ワクチン接種が軌道に乗ってきました。5月27日時点での総接種回数は約1100万回で、1日当たり約40万回の接種ペースとなっています。以下はsmartnewsサイトのグラフです。


当面の目標である、高齢者3600万人への接種を完了させるには、もう1~2レベルほどペースを上げる必要がありますが、大規模会場での接種などによって加速していくことは間違いありません。

一方で、ワクチン接種の進展を快く思わない勢力がいるようです。それは野党とマスコミです。

野党は恒例の「ヒアリングという名の妨害」を開始しています。

そして、立憲民主党は「ワクチンに頼りすぎ」といった意味不明のコメントをだして、誰の得にもならない難癖をつけています。

そもそも野党は、ワクチンの効果を認識しているのでしょうか?
例えばイギリスのコロナ感染状況のデータを見ればワクチンの効果は一目瞭然です。

一方でマスコミは、「ワクチン接種がうまく進んでいない」ように演出したいため、余ったワクチンを誰に接種させたか、とか、ワクチンをムダにした、とか小さなことばかりを報道して、全体の進行状況や、どうすればスムーズに接種できるか、という情報提供をしません。

朝日新聞系の雑誌AERAと毎日新聞に至っては、ワクチン予約システムの虚偽予約のしかたを報道して、まさに「日本の敵はマスコミ」であることを証明する妨害行為をしました。

いつも正しくないのは朝日新聞と毎日新聞

ワクチン予約システムが動き始めるとほぼ同時に、朝日新聞系のメディアのAERA、および、毎日新聞が新型コロナウィルスのワクチン予約システムについて、架空の市区町村コードや接種券番号で予約できることについて「重大欠陥」「信頼性が問われる」などと記事にしました。

これらは、こうすればワクチン予約システムに虚偽の予約を入れられる、という不正な行為を世に広めるだけの「妨害行為」です。

しかも、これは「重大欠陥」や「セキュリティホール」ではなく「仕様」であり、ワクチン予約システムは正しく動作しているのです。まず記事自体がお得意のフェイクになっています。

そもそも予約システムの大きなゴールは、高齢者の方々に一刻も早くワクチンを接種させるための支援をすることであり、システムを迅速に稼働させるために、つくりを簡素化したのです。
それはこの緊急時における判断として、きわめて正しいと言えます。

これらの記事によって、ネット上でも波紋が広がり「セキュリティホール」「脆弱性」「バグ」など、さまざまな言葉が飛び交いましたが、これらの言葉は正しくありません。

そこで、少し脇道にそれますが、以下に、ITシステムの「仕様」「セキュリティホール」「脆弱性」「バグ」について解説します。

「仕様」とは何か

簡単にいえば、「仕様」とは完成したITシステムがどのように動作すべきか、という定義です。

ワクチン予約システムにおいては、利用者がざっくりと氏名、年齢、予約時間、接種券の番号などを入力して、接種センターや自治体などで把握できるようすることがおおまかな仕様であり、市区町村コードや架空の接種券番号をチェックすることは仕様ではありません。

したがって、架空の市区町村コードや接種券番号で予約できてしまうことは「仕様」として正しいのです。

これがクレジットカードの決済システムであれば、クレジットカード番号、氏名、有効期限、利用限度枠など、さまざまなチェックが行われ、正しくない場合は決済ができないようにするのが仕様なのですが、今回のワクチン予約システムはそこまでの厳密さは必要ないシステムではないのです。

とにかく高齢者の方々に一刻も早くワクチンを接種させることがゴールであり、システムを迅速に稼働させるために、仕様が簡素化され「甘い」ものになっています。仕様が甘くても、最終的には接種券と本人確認書類を接種場所に持ち込み、スタッフが確認し人間的に対応するため大きい問題は発生しないでしょう。このような人間系の対応も含めて「仕様」は決まります。

また、架空のデータを入力できてしまうことは、実はよくあることで、例えばメールアドレスや名前が架空のものであっても多くのシステムはそれを正しいものとみなします。全世界に存在する全てのメールアドレスや氏名の一覧のようなものは存在せず、チェックが不可能だからです。

「バグ」とは何か

簡単に言えば、仕様に沿って開発されたソフトウェアが仕様通りに動作しないことが「バグ」です。上記のクレジットカード決済システムの例でいえば、存在しないクレジットカード番号が入力されたときにチェックが働かずエラーにならなければバグです。これに対してワクチン予約システムのソフトウェアにおいて、架空の接種券番号をチェックしないのは仕様に対して正しい動作です。
バグのことを日本語では、ざっくりと「不具合」と呼ぶことが多いです。

「セキュリティホール」とは何か

簡単に言えば、バグ等によって生じる、ソフトウェアのセキュリティ的な欠陥が「セキュリティホール」です。これは、WindowsやAndroidなどの「オペレーティングシステム(OS)」や、ネットを閲覧する「ブラウザー」などのさまざまなソフトウェアにおいて発生し、これらのセキュリティホールを修正するためにソフトウェアが「更新」「アップデート」されます。「更新」「アップデート」が提供されるのは、主に「新機能の提供」「バグの修正」「セキュリティホールへの対応」のためです。

いわゆるコンピューターの「ウィルス」は主にこの「セキュリティホール」を突いてくることが多く、ソフトウェアが停止したり、データを破壊したり、重要な情報が漏えいしたりするような被害に及んだりすることがあります。また、いわゆる「ハッカー」もセキュリティホールを突いて悪質な行為を行うことがあります。

脆弱性とは何か

簡単に言えば、ソフトウェアの弱点が「脆弱性」です。これは上記のセキュリティホールとしばしば混同され、セキュリティホールを脆弱性と呼ぶことも多いのですが、厳密にいえば脆弱性はソフトウェアとしては正しい動作なのに、攻撃を受けてシステムが停止したり情報が漏えいするような弱点のことです。

いわゆる「ハッカー」は脆弱性を何らかのテクニックを用いて突いてくることが多く、有名なテクニックの例としては、「バッファオーバーフロー」を用いて、一時的にデータを保存領域「バッファ」にキャパシティ以上のデータを送信し、ソフトウェアを停止させるようなことです。

まとめ:日本のITを強化せよ

今回のワクチン予約システムの一連の騒ぎは、有事においてITシステムを迅速に提供することの重要性を認識させてくれました。その意味において、仕様を簡素化してワクチン予約システムを迅速に提供した日本政府は正しく対応しました。

しかし、明らかに足りなかったのは、簡素化された仕様であることを周知させる広報活動です。日本政府および自治体などの広報が弱いことは、かねてからの問題であり、システムの問題よりも、こちらの問題のほうが大きいことが今回も露呈しました。このようなシステムを国民にわかりやすく説明できるプロが政府内に一人もいないことも混乱を大きくしました。

一方で、日本政府および自治体のITの弱さは根本的な問題です。日本のIT全体が、GAFAを擁するアメリカは言うに及ばず、中国やインドよりも遅れているのが現実であり、今後デジタル庁やスーパーシティなど取り組みによって、日本のITを強化することが急務です。そのためには政府や自治体のITの予算を増やし、人材も強化する必要があります。

また、朝日新聞と毎日新聞なメディアが、このような緊急時において迷惑行為を行い、フェイク記事を書くのも大きな問題です。一刻も早くワクチン接種を進めたい状況下で、メディアが行うべきなのは、ワクチン予約システムの悪い部分を晒すような悪意ある記事を書くことではなく、高齢者の方々にとってシステムが使いやすくなるような、わかりやすいガイド記事を書くことです。
政府は朝日新聞と毎日新聞に謝罪させて指導すべきです。

参考情報

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